最大140人での戦闘が楽しめるFoxholeはリアリティを追求しているユニークなアクションストラテジー

見下ろし型視点のアクションストラテジー

『Foxhole』は大規模対戦が可能な見下ろし型視点のアクションストラテジーゲームです。
ゲーム画面はウォーゲーム系のRTSの視点、言い換えれば『Diablo』や『Path of Exile』のような形となります。

プレイヤーは単なる1人の兵士として戦場に参加し、数日はかかるであろう作戦を遂行することになるのです。
RTSでは通常、プレイヤーは自軍の司令塔としてゲーム全体をコントロールすることになりますが、本作ではプレイヤーは単なる1人のユニットでしかありません。
万能ではないからこそ見えてくる面白さはきっと病みつきになるでしょう。

開発はカナダのClapfoot


本作を開発するのはClapfootというカナダを拠点とする開発スタジオで、これまでモバイルゲームの分野で作品をリリースしてきました。
ですが現在ではリッチなマルチプレイヤーゲームの開発に主軸をおいており、2016年にはTPSとタワーディフェンスを融合させた『Fortified』をリリースしました。
そして2017年に早期アクセス版として発売した本作『Foxhole』はヒットし、Clapfootを代表する作品となったのです。

プレイするサーバーを選択してゲーム開始


ゲームの始め方は簡単で、メイン画面の「PLAY」をクリックすると現在稼動しているサーバーを選択することになります。
現在プレイしている人数が表示されるのでそれを目安に参加してみると良いでしょう。
サーバーに入ると「Colonials」「Wardens」の2チームのどちらに所属するか選択することができます。
この際、現在の各軍勢の人数が表示されるので、より多いほうに所属するか少ないほうに所属するかはプレイヤーの判断次第です。

全ての「Town Hall」を制圧せよ


急に戦場に放り出されたプレイヤーは途方に暮れることになるかもしれません。
そのためまずは勝利目標について確認しておきましょう。
本作における勝利目標はマップ表示画面で確認できる「Town Hall」を全て制圧することにあります。
ただTown Hallは数箇所あり、敵軍も必死に守ろうとしますし自軍も同様です。

またプレイヤーは倒されても直ぐにリスポーンすることができ、かつTown Hallを修復することもできます。
そのため大人数のサーバーになるほど勝敗が決するまでかなりの長時間を要することになるでしょう。

仲間の動向を見ていざ戦場へ


ウォーゲームですから撃ち合いをしなければ始まりません。
ということで戦場へ行くことになるのですが、本作には一目で戦場が分かるような便利な機能はありません。

ではどうやって前線へ向かうのかというと、銃声や仲間の動向を見て判断するのです。
闇雲に移動した場合、もしかしたら見知らぬ土地で迷うことになるかもしれません。
ですが自軍の動きに注目しておけばまず前線へ辿りつく事はできるはずです。

弾は所持している分だけ撃てる


メインウェポンはプレイヤーがデフォルトで所有しているライフルになるのですが、弾は無限ではありません。
きちんと補給する必要があり、所有している弾が尽きればOut of Ammoとなり最早打つ手は無くなります。
ということでそこらのストレージボックスや倒れた兵士のバックパックから弾丸を取り出しましょう。
もちろん取り出している最中も敵の攻撃は容赦なく降り注ぐので安全の確保は必須です。

視界はあくまでも「見えている範囲」


本作は広大な戦場の中のたった1人の兵士であることをプレイヤーに徹底しています。
通常のRTSゲームの場合、敵味方の区別なくゲーム画面内にユニットはきちんと表示されるものなのですが、本作では「自分が見えている範囲の敵味方のみ」が表示されるのです。

地形や建造物は自分の視界外にあるものも表示されるのですが、遮蔽物に隠れた敵や味方は表示されません。
敵はともかく味方まで表示されないので、自軍の状況すら完全に知ることはできず、常に戦況について注視しておく必要があるでしょう。
少し開けた場所であれば両軍ともに認識できるようになりますが、それは敵の射線上に自分が位置しているという意味でもあるため非常に危険です。

制限されているからこその面白さ


視界制限や前線の位置が分からないというのは非常に不便なシステムです。
戦争において最も大事な情報の伝達手段が存在しないため、どこにどう攻撃するかは各プレイヤーに委ねられています。
そのためゲームが成立しないかのように思えるかもしれませんが、実はこの不便さこそが唯一無二の楽しさを生み出しているのです。

前線は自ずと作られるようになります。
例えば橋は激戦地になりやすい場所で、両軍が両岸に陣取って橋の上には倒れた兵士がたくさん転がっている状況が生まれるでしょう。
自然と作られた前線では弾丸を大量に消費します。
そのためそこには弾丸を入れておくストレージボックスが設置され、誰かがそこへ弾丸を補給するようになるのです。
もしくはメディカルキットも保管されるようになるかもしれません。

そうして次第に前線のバックアップが構築され、結果として前線基地が生み出されます。
情報の伝達をしていないのに自然と戦場が形成されていく様はプレイヤー同士の協力する意志を感じさせてくれるでしょう。
1人1人がバラバラな戦場で、次第に1つの軍として機能していく様子は本作の醍醐味の1つといえます。

もしこれが完全に情報が分かるタイプのゲームだったとしたら、また別の作品となったでしょう。
マップには戦闘中の地域が表示され、敵軍の位置も数も分かるとしたら結構殺伐とするかもしれません。
「マップを見たら分かるようにここにはこの物資が必要だ。なぜ送らないんだ」といった不満さえ出てストレスが溜まる可能性すらあります。
情報の制限は不便ではありますが仲間のポカや自分のポカを隠し、劣勢時には仲間のありがたさを感じさせてくれるでしょう。
ユニークなゲーム設計といえます。

実は弾丸は誰かが作ってくれている


本作で最も消費するものは弾薬です。
デフォルトで所有しているアイテムではありますが、撃ち切ったらストレージボックスや倒れた兵士から補給することになるでしょう。
実はこの弾丸、誰かが作ってくれたものだったりします。
手作りの弾丸なのです。

弾丸作りはまずScrap YardでHammerを使いScrapを回収することから始まります。
マップを確認するとScrap Yardの場所が分かるはずです。
そして十分な量のScrapを手に入れたら今度はManufacturing Plantへ向かい、そこでScrapをBasic Materialsに変換します。
いわば鉄クズをモノを作るための原材料にするといった具合です。
最後に今度はArmoryへ行き、Basic Materialsを消費してやっと弾丸が作れます。
戦場のストレージボックスに入っている弾丸というのは誰か他のプレイヤーがこのような過程を経て作っているのです。
ありがたいと言う他ありません。

もちろん自分で弾丸を作ることもできますし、むしろ弾丸の製作だけに注力するのも良いでしょう。
もしくは誰かが弾丸を定期的に基地近くのストレージボックスに収納しているなら、前線にそれを届ける補給係を請け負うのも面白い遊び方です。
本作は決して兵士として戦うだけが遊び方ではありません。
弾丸や強力な兵器を生産したり、前線へ補給物資を届けたり、はたまたトラックを作る自動車工としてプレイするのも1つの遊び方なのです。

各々が自由に遊べるウォーゲーム


『Foxhole』は見下ろし型視点のアクションストラテジーです。
最大140人で戦うことができるので大規模な戦場を体験することができるでしょう。
情報が制限されているため戦況を見極めたり仲間の動きに注意する必要があります。
また弾丸を始めとしたクラフト要素も豊富にあり戦い以外の形で勝利に貢献することも可能です。
幅広い遊び方が楽しめる新しいウォーゲームとなっています。