日本では長年「賭博法」のもとに「違法」とされてきたランドカジノ(=実体のないオンラインカジノに対して実店舗があるカジノ)。しかし、2018年7月に、通称「カジノ法案」とも呼ばれる「特定複合観光施設区域整備法(以下IR法案)」が成立し、ランドカジノを含むIR施設建設予定が現実のものとなり、流れが変わってきています。
日本には現在ランドカジノは無いため、カジノx (casino-x)など、インターネット上でプレイするオンラインカジノも昨今人気が高まっています。
IR(統合型リゾート)とは?
では、そもそもIRリゾートとは何なのでしょうか?IRという言葉は英語の“Integrated Resort”の頭文字をとったもので、そのまま「統合型リゾート」という意味になります。
IRリゾートには、宿泊施設、カジノを含むエンターテインメント施設などが併設されており、それぞれの施設が連携していて、ホリスティックな滞在体験を提供しています。
IRの導入については以前から議論が多く交わされており、IR法案成立は大きな話題となりました。なかでも一番注目されていたのが「カジノの合法化」についてです。国内では長く違法となっていたカジノに、多くの日本人が治安等への懸念を示しました。
ランドカジノオープン計画の現状
カジノ法案は既に成立したものの、すぐにカジノが出来るわけではありません。
現状では【IRの基本方針等の詳細を決定→実際にオープンする自治体を決定→事業者を決定】というプロセスが残っており、2020年にも順番に協議がされていく予定です。
候補となっている自治体
2020年現在、名乗りを挙げていたり、有力な候補地となっている自治体は次の通りです。
・大阪(夢州)
・東京(台場)
・神奈川(横浜)
・愛知(常滑)
・愛知(名古屋)
・和歌山(マリーナシティ)
・長崎(ハウステンボス)
候補地が正式に決まる時期については、現在国が発表している基本方針案によると2022年頃になる予定とされています。そして、これからIR誘致に立候補する自治体は2021年1月4日から7月30日の間に国に申請を行わなければいけません。
その後、申請を行った自治体の中から国が最大3箇所を選び、2021年後半~2022年頃に正式にIR候補地として認定する、という流れが予定されています。