知っておくべきオンラインカジノにおける日本の規制

海外では一般的なオンラインカジノも日本となれば法律の位置づけが変化することもあります。日本のカジノ合法化とともに話題に上がることも多い、オンラインカジノの国内利用での違法・合法な事案について解説していきたいと思います。
オンラインカジノの法律面での議論は沢山の所で取り扱われていますので多くの知識をお持ちの方もおられると思います。ところが日本にはオンラインカジノに適用する確固たる法律がありません。

オンラインカジノは合法?!
オンラインカジノは、主にはイギリスやマルタ共和国、フィリピンなど、政府機関から運営の認可を受けてサービスを提供しています。 認可を与えている以上、違法では無く合法と国が認めているのです。 これらの国の多くはランドカジノも合法の場合が多く、そのインターネット版であるオンラインカジノにも同様に合法となっています。 カジノのみでなく、オンラインギャンブル全般(ブックメーカー・オンラインポーカーなど)も同様です。 また、有名な事業者には、株式上場している企業もあり、社会的にも認められており、疑う余地はありません。
海外で合法のサービスを日本国内から利用する事に関しては、また意味合いが変わってきます。 日本人がラスベガスにいってカジノで遊んでも、合法国での遊戯なので、全く問題はありませんが、これが日本国内であれば、「闇カジノ(違法カジノ)で賭博行為をした」とみなされ、賭博罪に問われる事になります。 これはここ数年、芸能人やスポーツ選手で話題になったので、かなり解りやすいかと思います。 ですが、インターネットを介して合法国のサービスを日本国内から利用する場合は、確実な論理はありません。

店舗型は確実に違法
違法カジノ店と言われる店舗のほとんどは、店舗内にブラックジャックやルーレットテーブルを用意し、お金を賭けて遊ばせる、ランドカジノと全く同じ仕組みになりますが、これにオンラインカジノが利用されているケースがあります。 所謂インカジと呼ばれるタイプで、ネットカフェの様に、店舗にパソコンを並べて、お金を賭けて、オンラインカジノで遊ばせるサービスになります。 これはこれまでも沢山の検挙例があり、オンラインカジノだからという訳では無く、全て店舗運営者が胴元として賭博場を運営し、プレイヤーが参加者となる為、明確に賭博罪違反で違法となります。

個人のオンラインカジノの取り扱い
個人がオンラインカジノを国内から利用した場合ですが、賭博法が適用された場合、「賭博を行うことと、賭博を行う場を提供する行為を処罰する」という趣旨から少し外れてしまいます。 賭博を行っている人は合っていますが、賭博を行う場を提供するものは、海外の合法サービスです。

法律がないので違法ではない
法治国家は法律に基づいて罪が作られているのが当たり前。だから、この国では合法だけど、違う国では違法など、違いが生まれます。 様々な状況を踏まえた上で、日本国内からの海外合法オンラインカジノを利用する事に関しては、現行法の範囲では、取り締まる法律が明記されていないので違法では無いというのが結論と言えるでしょう。 だからと言って合法であるという訳ではありません。 あくまで、法律に正しく明記がされていない状況では、それ以上も以下も無いということです。 最終的には個人の判断に委ねられてしまいますが、こういった状況を踏まえた上で、ご自身の責任で判断するしか無いでしょう。